フェーズフリー 「日常」を超えた価値を創るデザイン

「地震に備えるべきだ」「災害対策をしなければならない」。誰もがそのように考えているのに、なぜ「災害」は繰り返されてしまうのか?

日常を懸命に生きている私たちにとって、「非常時にしか価値を感じられないもの」に予算や時間を投資することは、簡単ではありません。であるならば、はじめから「備えられない」ことを前提に、あらゆるものを設計してはどうだろうか。

いま、そうした社会状況(フェーズ)を区分しないデザイン、「フェーズフリー」なデザインの採用が、多種多様な業種で進み、メディア等で大きく話題になっています。本書は、そうした「フェーズフリー」にまつわる基礎的な知識から、ビジネスへの活かし方までが学べる、第一人者による初の解説書です。

[本書で取り上げる事例]
・もしもの時は非常用電源になる!プリウスPHEV(トヨタ自動車)
・20年前の商品に再脚光!パワータンク(三菱鉛筆)
アシックス/徳島県鳴門市/愛媛県今治市/豊島区/コクヨ/明治/コスモテック/デベロップ/本田技研工業/青山商事/etc

著者 佐藤唯行
発行日 2024年03月11日
ISBN 9784798176734
判型 四六
ページ数 208ページ
定価 1,870円(本体1,700円)
目次抜粋
第1章 「社会課題」としての「災害」

HazardとDisaster/防災ビジネスが難しい理由/「備えられない」から考える/「コスト」から「バリュー」へ/「解決策」から「参加策」へ /etc

第2章 創発の現場から

自由のためにルールを設ける/認証制度導入の葛藤/「日常」はレッドオーシャンになっている/ etc

第3章 フェーズを超えたニーズを探る

定義と原則から視点を得る/社会の状況を問わない価値を作る/5つの原則/顕在化していないニーズを捉える/etc

第4章 フェーズフリーのつくり方

フォアキャスティングで考える/「立派な使命」に夢中になりすぎない/カテゴリから発想する/専門家よりも、あなたの方が可能性を秘めている/etc

第5章 誰も取り残さず未来に進むために

地域固有のフェーズフリー/被災者支援に残された課題/災害は、弱い立場にある人を襲う/etc

[ダウンロード特典]

フェーズフリーワークシート

LINEロゴ